2010.07.19 海の日
ずいぶん古い話になる。

大学の寮で、それはもうだらしない生活を送っていたある日。

同級生がオレのベッドのカーテンをあけて
「友達が死んだ」
との報告をしてきた。

7月20日が海の日だったころの海の日の朝だった。


自動車の単独事故らしい。
寝起きにワケがわからないまま、事故現場に向かう。

着いてみると
「なんでこんなところで。。。」
と思った。

正面にはサッカーグラウンドと左には野球場の、
ダムの上から下への下り坂で結構きついカーブの先の二股部分。
そこにあったワイヤーガードレールの末端の部分に
車の側面から激突し、ドアを突き抜けたワイヤーの先端が
ヤツの腹部を貫通したらしい。


ヤツは夜中に一人で走りに行く趣味があったようだ。




ロクに勉強しない同級生の中で、恐ろしく勉強熱心で
仲間の中では図抜けてデキル男だった。


心の整理がつかないまま、栗山だか栗沢だかの実家で
行われるという葬儀に同級生と参加しにいった。
今思えばどんな服を着ていったのかもわからない。

葬儀の最後に棺の中のヤツの顔を見てイッキにこみ上げた。
仲間の中でオレ一人が泣きじゃくっていた。

帰り際、ヤツのお母さんが
「本当に気をつけるんだよ!
 本当に、本当に。。。」
と泣いてオレたちにすがった。
それを抑えるお父さんと妹と弟は気丈だった。
それがさらに胸に刺さる。

葬儀にいくべきだったのかどうなのか、いまだに判断がつかない。


その後みんな大学を卒業し、でも付近に残ったのは
たまたまオレ一人。それが理由というわけではないけど、
なんとなく毎年海の日かその前後には事故現場に向かう。

ヤツが好きだった缶コーヒーと好きでもなかった小さい花を持って。

ヤツが吸っていたタバコは、そもそもオレはタバコが好きでないので
持って行かない(笑) 吸いたかったら自分で買えという意思表示で。

そんなオレも気がつけば結婚し、子供が二人。
あのときのヤツのお母さんの気持ちが、今なら少しだけわかる気がする。

そんな海の日がかれこれ10ナン年だろう。

で、これからまた続くんだろうなぁ。
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